アイスコーヒーの淹れかた

夏になるとアイスコーヒーが欲しいですね。ここでは美味しいアイスコーヒーの入れ方をお教えしたいと思います
まず普通にコーヒーを淹れて冷蔵庫で一晩冷やすというのは、コーヒーの賞味期限が「淹れて30分」ですから、これ以上になると酸化して美味しくなくなります。また人間の味覚は温度が下がると極端に鈍感になるという事実があります。ですから普通のコーヒーでは物足りなく感じるはずです
これの対策としては以下です
(1) コーヒーは淹れてすぐに冷やして飲む
(2) 豆は深く煎る
(3) 氷で薄まること、舌が鈍感なことを考慮して、普通より濃いコーヒーを淹れる
まずコーヒー豆ですが、深く煎ってもまずくならない品種を選びます。当店の豆ではアイスコーヒーブレンド、マンデリン、トラジャスペッシャル等です。特にトラジャスペッシャルで淹れたアイスコーヒは絶品です
これを通常よりもかなり深く煎ります。豆が黒くなり、煙がかなり出るまで煎って、その後も余熱で深みが一様になるまで振ります。焙煎豆で購入される場合は、アイスコーヒー用とご用命下さい
入れ方ですが、前述のように倍位の濃さに淹れます。アイスコーヒー用グラスが不通のコーヒーカップより大きいこと、氷で薄まること等を考慮すると、豆の量は通常の1.5倍程度、挽き方はできるだけ細かくして下さい
ペーパで淹れる時は最初ポタポタと湿らせて30秒待ち、それから一気に淹れますが、量はグラスの半分位の量にして下さい
これに氷入れてかき混ぜれば完成です。氷の節約のため、水で少し冷やすのも良いかもしれません
濃さは自分の好みに合わせて次回から調節して下さい。すぐに飲む場合や、しばらくかき混ぜてからゆっくり飲む場合で濃さが違ってきます
通常飲んでおられるコーヒー豆でも上記の方法で出来ますが、私の経験ではアイスコーヒ独特のコクが出ないように思います   豆の量ですが、おおよその目安としては以下です
豆の量
一度に淹れる分量(cup)焙煎豆の量(g)
115
223
当店で販売する単位は生豆100gですが、焙煎すると約80gになります
したがって100gの生豆からは1度に1杯ずつ淹れると約5回で5杯、2杯ずつ淹れると約3回で6杯になります